こんにちは。TOMOです。
先週まで約1ヶ月オーストラリアに滞在し、メルボルン・シドニーの2エリアでポーカーをしてきました。
今回は
【ポーカー】オーストラリアキャッシュ修行旅 序章(1/3)
【ポーカー】オーストラリアキャッシュ修行旅 メルボルン編(2/3)
に続き、オーストラリアキャッシュ修行旅 シドニー編(3/3)です。
シドニーへの移動、シドニーでのポーカー、そしてこの旅のまとめについて記載しています。
メルボルンからシドニーへ移動
メルボルンからシドニーへの移動は、ジェットスターの国内線で1時間半で簡単に行けました。
オーストラリアは先月時点だと西側はまだかなり厳しい制約があったようですが、メルボルン・シドニーの位置する東側は比較的緩く、州を跨ぐ移動も制約無くスムーズに行えました。
ちなみにお値段89.38豪ドル、日本円で8028円でした。
日本の飛行機移動もこのくらいの値段でサクッと行けると良いですね。
そんなこんなでシドニーに到着し、シドニーから市内へは空港から出ている電車で25分程度です。
参考;
トラベルドンキー【2022年版】シドニー市内からシドニー空港への行き方
ネット情報だと値段が安めに記載されているページが多いですが、2022年4月時点では片道19.8ドルだったので、オーストラリアも直近でインフレが進んでいることを感じます。
30分足らずの普通の電車が19.8ドル(約1800円)。
日本だったら山手線の渋谷から上野で33分198円らしいので、今後日本の移動代は高いなんて口が裂けても言えなそうです。
日本は電車の短い移動は安く、オーストラリアは飛行機の長距離移動が安い。
2カ国がうまいこと提携して両方とも安くなってくれると良いんですけどね。
いざスターカジノへ!
さて、メルボルンと違って移動時に検査キットを使う等の手続きを必要としないので、ホテルに到着したら即カジノに移動です。
シドニーにはスターカジノという大きいカジノがあり、徒歩5分程度の場所に宿を取ったので今後はこのスターカジノとホテルの移動が生活の主となります。
メルボルンのクラウンカジノの時と同様、まずはカジノの中に入れるかどうかのドキドキが……全然ありませんでした!
カジノはエスカレーターを登った先にあるのですが、そのエスカレーター前にスタッフが2人いたのでパスポートやワクチン接種証明書を見せる必要があるのかなと身構えていたのですが、見せる素振りをしたら「いいよ通って」と、何も確認されることなく中に入れました。
一応マスクを外してカメラに素顔は晒してはいるのですが、それ以外の確認は本当にとくにありませんでした。
(現地在住の方に話を聞くと、ちょっと前までは色々確認が必要だったので名残はあるものの、成人っぽければ確認はされないとのことでした)
早速ポーカーをプレイし、すぐにAAが入る
中に入ってすぐメンバーシップカードを作り、ポーカーの区画に移動。
2/3と2/5のウェイティングリストに名前を入れて貰い、数十分程度待ったところで2/3に着席しました。
その時の自分のツイートによると、
月曜日 現地時間17:40
2/3NLH 3卓14人待ち
2/5 opt 10NLH 3卓 2人待ち
1/3PLO 1卓 4人待ち
5/10PLO 1卓 5人待ち
というテーブル状況でした。
稼働状況として悪くはないですが、14人待ちが発生するように、メルボルンのようにディーラーが潤沢で人が揃えばすぐに着席できるということはなく、リストに名前を入れてから呼ばれるまで30分以上は覚悟する必要があります。
テーブルに座って即の感想は、(メルボルンとそんな変わらないな)でしたが、水が無料で貰えたり、着席時の5ドルチャージは無かったり、財布的にはこちらの方が良いかなという印象でした。
そして座って15分程度経った頃、最強のハンドAAが入ります。
アクションはこんな感じです;
2/3 有効スタック325
CO僕AA r10
SB rr35
僕 rrr105(後ろ220)
SB c
フロップ
QT5 r
SB オールイン ES220
僕 c
ターン
9
リバー
A
キャッシュゲームはトーナメントと違ってオールインになってもその場でハンドを開くことはなく、ショウダウン後にハンドを開きます。
僕自身は変に時間かかったりどっちが先にショウするみたいなので揉めるのも面倒なのでオールインになったタイミング(この場合はプリフロップ)でAAをショウしているのですが、リバーでAが出た時点で勝ちを確信しました。
QQ・TTにはフロップで負けていてもリバーのAで捲り返していますし、なんならセカンドナッツです。
KJ以外には負けていないほぼほぼ最強の手です。
いやー、メルボルンでこういう勝負負けまくってきましたが、エリアを変えると心機一転、幸先よくスタートできるなー。
なんてしみじみと感慨深く一人頷いていたところ、相手がハンドをショウ。
これはTTやQQを見せて「フロップは勝ってたのに!ムキー」と言ってくる奴だな
なんて余裕をかましていたら、相手がショウしたハンドはKJo!
嘘でしょ!!
「KJにしか負けてない」ということは、KJにだけ負けている。
その事実は事実ではあるけど、そんなことは起こり得ない感覚なんですが、、
事実は小説より無情。
僕のハンドは2番目に強い手でほぼ最強、相手のハンドは1番強い手でまさしく最強でした。
勝負というのはいくら自分が強くても、相手がほんの少しでも自分を上回ったら負けで、ポーカーのオールインも一目差だろうと負ければ全てを失います。
こうして300ドル負けたところからシドニー編もスタート。
メルボルンは600ドル負けからスタートしたことを考えると半分で済んでいると考えれば前向きな気持になれそうですが、いやはや困ったものですね。
スターカジノ@シドニーのポーカー事情
ここでスターカジノについての情報をまとめてみます。
あくまで2022年3月23日~4月5日時点での事情で、既に変わっている部分もあるかもしれないので参考程度にしていただければと思います。
基本情報
・場所:80 Pyrmont St, Pyrmont NSW 2009 オーストラリア
・公式サイト:https://www.star.com.au/sydney/casino
・トーナメント:毎週月曜に220ドル・水曜に330ドル出しのデイリートナメ開催。不定期でWPTを始めとした大きい大会も開催
・テーブル稼働状況:2/3NLH・2/5NLH・1/3PLOは平時は計10テーブル程度。WPT開催時は5/10NLH・5/10PLO・25/50PLO・100/200MIX等、幅広く開かれる。一方で、ウェイティングが長い(後述)
・レーキ(手数料):10%・15ドルキャップ。100~149ドルの場合は10ドル
・その他手数料:なし
・バイイン:2/3は100~500、2/5は500~1000
・ストラドル:2/3はなし。2/5は可能。全員同意時は強制ストラドル
・ディーラーへのチップ:なし
・プレイヤー人数:9人MAX(直近まで8人MAXだったらしい)
・ウェイティング:基本は30分程度。ディーラーの出勤やトーナメントのテーブルブレイクのタイミングで新卓が開放されるため、タイミングが悪いと1~3時間待つこともある。オーストラリアの携帯番号を持っていると連絡を貰えるため、現地でSIMを契約するのが吉
・営業時間:基本は昼12時開始、翌朝5時30分にラスト3ハンド
・ディーラーレベル:低め。考えられないようなミスが散見される
・プレイスピード:平均程度。自動シャッフラーを使っているため初心者ディーラーでも一定のスピードが担保されているが、プレイヤー側の問題で遅いことがある。スマホを弄っていたり会話に夢中になっていたりでプレイが遅れる・長考してもペナルティがないためどうでも良い時にも時間をかけるプレイヤーがいる等、メルボルンのサクサクと比較すると遅いが、普通といえる範囲
その他情報
・食事:着席しながらも可。カジノ内の飲食店で持ち帰りを頼むとテーブルで食べられる。が、終了時間が早めのため、深夜は食事難民になる
・ドリンク:ペットボトルの水が無料。コーヒー・紅茶のサービスがあるが、1ドル~のチップを渡すのが一般的。3.8ドルでコーラ等が買える自販機あり
・コロナ対応:従業員はマスク着用。2022年4月5日時点ではプレイヤー側はとくに求められることはなし
・プレイ制限:なし。あるメルボルンが異常
・コンプ:なし。が、カジノ内飲食店でカード見せると10%オフ
・ディナーブレイク制度:離席時に受付にディナーブレイクの旨を伝えると、退席にはなるが45分間ウェイティングリストの一番上にいさせてくれる
とにかくコロナ明けでディーラーが足りていない・ディーラーの技術が追いついていないことだけが残念でした。
これからは改善されていく点だとは思うので、これが無くなればウェイティングで待つ時間も減り、言う事ないカジノになるのではと期待しています。
また、予想通りではありましたが、メルボルンと違って利益を出しやすい構造のため2/5以上のテーブルではプロやセミプロが平均して3~5人程度座っています。
一方で残りのプレイヤーはあまり上手くなく、プロっぽい人もプレイが洗練されている人は少ない印象で、テーブルによってもレベル感は様々でした。
プロっぽい人達はテーブル移動を積極的にしているので、自分でテーブルの良し悪しが判断できなくてもプロっぽい人が自分のテーブルに移動してくるなら勝ちやすい・プロっぽい人がフロアに移動希望を出しているなら勝ちにくいことが判断できるかなと思います。
最後に、2/5は正確には「2/5 OPT 10」という表記で、ストラドルが可能な2/5です。
オプションなので任意のはずですが、結構な割合で「全員ストラドルにしようぜ!」という同調圧力が発生します。
僕は僕以外の全員が同調する場合は同意、1人でも拒否する人がいる(あるいは新しい人がやらない)場合は僕も途中からでもやめる、としていました。
2/5を中心に打つ人は10BI=10000ドルの感覚で予算準備すると吉ですが、プラスになった時お金どうするのかは事前に何か考えておく必要がありそうです。
来年にももう一度行きたいと思っていますが、そのあたりどうしようかなと悩んでいます。
シドニーの街並み
メルボルンのクラウンカジノ周辺は、正直印象があまり良くなく、その結果全然出歩こうという意思を持てませんでした。
一方のシドニーは電車に乗っている時から(この街良いなー)と感じ、タウンホールという最寄り駅周辺やカジノ周辺も良い雰囲気で自分好みでした。
その証拠にメルボルンでは全然写真を撮ってすらいなかったものの、シドニーはそこそこ写真が残っていたので適当にアップします;
海・公園・建造物と全てが良い感じで、出不精な僕でも歩いていてとても楽しい街並みでした。
物価の高さを横に置くと、ポーカー関係なく観光・買い物をするのも良い街なんじゃないかと思っています。
シドニーでのポーカー成績
いきなりの結果発表!(じゃじゃん!)
13泊14日で101時間稼働し、+5866ドル、時給57.9ドルという結果でした(ドンドンパフパフー)
メルボルンの反省を踏まえて2/5を中心に打ったところ、(それでも前半1週間低迷したものの)なんとかシドニーはプラスで終えることができました。
しかし「テーブルが空くまで打つ」ということで合計5時間ちょっとだけ打った2/3が最初のAAを筆頭に-1000ドル以上、時給にして192ドルのマイナスと意味の分からない結果を残しています。
この2/3を打たなければ実は旅の収支がギリギリプラスになるところだったのですが、きちんとオチをつけたということで深く考えないことにします。
とりあえず2/3の人達のvs僕の肩、強すぎます。(いいえ、僕が弱すぎます)
今後の人生で分散が良い方向に収束していくことを願います。
ちなみにWPTのオープニングイベントだけ遊びで出ましたが、今回のキャッシュ修行旅の収支からは除いて、家計簿上娯楽費としてカウントしています。
最初の2時間でポット獲得がチョップ(A7s=A2s)の1回、すぐに10BBになり、最後はK6s < QJoで飛ぶというなんの良いところもなく終了でした。
なかったことにしたいです。
オーストラリアキャッシュ修行旅まとめ
ということで、26泊28日のオーストラリアキャッシュ修行旅は無事閉幕。
経費も含めてまとめた結果がこちらです;
ポーカーで約32万円のプラス、経費で約42万円のマイナス、トータル約10万円のマイナス、です。
マレーシアにいても食費はかかりますし、マレーシアから日本に移動する飛行機もかかりますし、10万円で1ヶ月生活してマレーシアから日本に移動できた……と考えれば全然良い結果だったと思います。
兎にも角にも今の僕が一番楽しいと思えるのがライブのポーカーで、そのポーカーを1ヶ月間楽しめて、大きなマイナスを出すこともなく、コロナに感染することもなく、パスポートやパソコン等重要な何かを無くすこともなく、無事終えることができただけで総じて良かったと思っています。
コロナ禍の2年間ずーっとやりたくて仕方なかったポーカーを、2年前に予定して泣く泣くキャンセルしたオーストラリアで再開できたことがとても幸せに感じています。
オーストラリア旅が終わった現在は日本に一時帰国中で既にアミューズメントカジノでポーカーをしたり家族友人知人と会って食事や会話を楽しんだり、そんな日常も再開しています。
時計の針が止まったような2年間で、それでも実際は針は残酷に進み、僕は20代の若者から30代の仲間入りを果たしてしまいました。
いつまでこんな自由気ままな生活をしているのかは分かりませんが、まずは日本で2ヶ月程日常を楽しみ、6月からは人生初のラスベガスに行ってきます。
やりたいことはやれるときにやっておかないとできなくなってしまう。
そんなことを学んだ2年間でもあったので、今は(他人に迷惑をかけず・ルールの範囲内で)自分の欲望に忠実に、やりたいことをしていこうと思います。
世界が平和でありますように!