こんにちは。TOMOです。
2024年1月15日から31日の期間にかけて2週間、カンボジアプノンペンにポーカーをしに行きました。
遠征した経緯
1月16日から30日でWPTプノンペンが開催されることが発表され、すぐにその前後一日を追加しつつ合わせてホテルと飛行機を予約して待ち望んでいた遠征です。
というのも、去年2月にプノンペンへ行った際もWPT Primeプノンペンが開催されておりキャッシュゲームもトナメも非常に盛り上がっていました。
WSOPで初めてラスベガスに行った時も「また来たい」と思いましたが、このWPT期間中のプノンペンも「来年以降あったらまた行きたい」と同じように強く思いました。
ラスベガスはどうしても遠い上に値段もネックになりますが、プノンペンは僕が住んでいるマレーシアからは片道2時間約1万円のフライトで行くことができるため、今年開催が決まった時に行かない理由がなかった……という感じです。
公式でメチャクチャ綺麗な写真が1000枚以上あがっているので、次回以降行こうか迷う人はこれを見ると行きたくなる気がします;
S22 WPT Cambodia
しかも去年はWPT Prime(WPT主催だけどちょっと格が下がるツアー)、今年はWPT Main Tour(WPT主催のいわゆる世界三大ツアーの一角)となり、欧米の方々を中心にトナメプレイヤーがこぞって来ることが予想されました。
もうワクワクが止まらないですね。
知人友人も参戦
マレーシアに住んでいる知人友人にもプノンペンに行くことを伝えていたところ、
N「とりあえず行くことだけ決めた」
A「せっかくだから数日だけ一緒に行く」
E「マニラ行く前にプノンペン寄ることにした」
K「WPTあるならその期間に仕事兼ねて行こうかな」
と波状が広がるようにポーカーを全然しない人も含めてチラホラとプノンペンに来ることとなりました。
とはいえ僕はポーカー優先するよってスタンスであることは一貫していたので、他の方々で集まる時に僕もタイミング合えば行くというワガママを通させて貰いました。
そんなこんなでまずは行きの飛行機は4人で移動。
現地着いて初プノンペンの友人にメンバーシップカード作る手伝いして、夕方からポーカー開始。
途中プノンペン在住の方と夕飯を挟んでポーカー再開。
ちなみに初参戦の友人知人は300ドル握りしめて飛んで帰宅したり、半分減ってやる気なくなって止めたり、普通の人にとってポーカー打ち続けることって案外難しいんだなと改めて感じる貴重な学びを得ました。
初日、vsノールックオールイン負け続けスタート
17日からのWPTプノンペンに合わせての遠征でしたが、16日時点ではまだ会場は準備中で、普段カジノ内の一角に陣取っているポーカーエリアでひっそりと1/3NLH・2/5NLH・1/3PLOが数卓開かれている程。
僕は1/3PLOをメインで打ち……初日-1,680ドルスタート。
で、でかい……!
平場の低レートPLOよろしく、ノールックでポットポット言う人が途中現れ、それに乗じる人が更に現れ、結果ノールック2人のオールインに乗るか降りるか……という時間で負けまくりました。
テーブル上でもSNS上でもこういうシチュエーションの時どのハンドまで入れるべきかという話題が出て、僕はA864dsで突っ込んだハンドがあり結構意見分かれるところでした。
多少ずれるアプリですが、だいたいエクイティ36.4%。
期待値プラスなので絶対に行くことが間違いという程ではなく、一方で(ハンドをちゃんと見る)後ろのポジションにAAxyやAKKx等がいる可能性を考慮するとトントンくらいになりうるハンドですかね。
その可能性が無いシチュエーションだとしても、たった3%程度(36.4%-33.3%)の期待値プラスにノールック相手に全弾突っ込むのはどうなの? という意見も普通にあるかと思います。
どこまで分散を許容するかという話にはなりますが、なんにせよ振り返ると初日にやりたい勝負ではなかったなーという気持ちがあるものの結果大勝ちしていたらそんなこと思わないはずなのでこれこそ結果論でしかないですね。
ちなみにテーブル上での結論は
・AAxy
・KKxy
・AKxyds
・AQxyds
の4種類だけGoを出して他のハンドは捨てる人が多かったです。
(ほとんどAAxyしか出てこなかったので、中にはKKxyやAKxyあたりも捨てている人もいそうです)
やっぱりライブキャッシュは極端にリスクを取る人(ノールックオールインをするような人)がいる一方で、リスクを極端に嫌う人とで別れるから面白いです。
WPT期間スタート、キャッシュも盛り上がる
翌日からWPT期間が始まり、キャッシュゲームも毎日20卓程度立つようになります。
1/3NLH・2/5NLH・1/3PLOが合計10卓以上、5/10NLH以上と5/5PLO以上が合計5卓程度……のようなイメージです。
僕は5/5PLOをメインで打ちつつ、卓が空いていない時は1/3PLO・1/3NLH・2/5NLHですぐ座れるテーブルに座っていました。
5/5PLOのメンバーはフィリピン人プロやカンボジア在住プロ、去年も見た上手い人……等、ほとんどが見たことある人ばかりでした。
正直いわゆる美味しいテーブルということは全然無かったように思いますし、実際プロが自分からテーブルを離れて1/3に移動するシーンも何度も目撃するくらいではありました。
(僕はテーブル移動しない派なのでそのへん気にせず打ち続けます)
全体通して1/3NLHが一番低いレートになりますが、初日の1/3PLOで見たようなノールックオールインをするような人とは同卓することはなく、皆そこそこちゃんと打てるような人が多く、2/5NLHになるとプリフロップからヘッズやスチールで終わる頻度が多かったと記憶しています。
去年がWPT Primeで今年がWPT Mainツアーということでトップ層の人達が増えることは想定していましたが、下限や平均も引き上がったような気もします。
25/50NLHなんかも開いていましたし、ヨコサワさんやじぇいそるさんのようなYoutuberや有名プロも集まっていて、やはり「アジアの辺境で行っていたWPT主催の1トーナメント」ではなく「WPTメインツアー」の格は集めるメンツを変えるといったところなのかもしれません。
いやーいいイベントに去年から目をつけてて、行って良かったなーと思うばかりですね。うん。
で、結果
ということで結果発表。
7000ドル以上のマイナスを出して無事死亡しました!!
128時間打って毎時55ドルマイナスを垂れ流し続けるという貴重な経験はポーカーをしてなかったら一生できなかったような気はします。
経費込みで約120万円のマイナスということで、半年一年暮らせるようなお金が吹っ飛んだ事実になんともやるせない気持ちでいっぱいです。
セッション・日にち単位のグラフが以下のとおりです;
踏ん張った日・頑張った日があるようなないような……。
酷い右肩下がりなグラフと言っても良いんじゃないでしょうか。
完敗ですね。
振り返り
一応負けた理由を改めて振り返っていくと、大きな理由は以下の3つです。
1.5カードPLOで16時間4,400ドル溶かしている
2.1/19・20でオールイン負け続け-5,070ドル
3.ラスト2日でバイイン多めにして-2,350ドル
1.5カードPLOで16時間4,400ドル溶かしている
僕は好きな時に好きな種目を(決めたレートの範囲内で。今は5/5まで)打つだけで、毎日メモとして集計しているものの途中経過でどの種目でどの程度勝ったか負けたかはあまり正確に覚えていません。
そう、自覚がなかったものの集計したら5カードPLOの結果が酷いことになっていました。
5カードPLO自体は経験自体あまり無いですが、それにしても4セッション16時間で880BB負けと凄い事になってます。
トップセットフルハウスがクワッズにぶつかったり、セカンドセットフルハウスがトップセットフルハウスにぶつかったり、一応ケアしてコール止めしてるけどさすがにそんな負けてることないでしょ……みたいな一目差でものの見事に大きいポットを落とすシーンが多かったです。
他でなかなか打てないからと卓が立てば席に座ってしまいましたが、趣味で溶かして良い金額じゃないなと反省しつつ以後4カードに注力した方が良いことは間違いないかと思います。
といってもこういうナッツストレート&TP2Pで4wayオールインして3000ドルポット負け……のようなハンドが何回もあるので、どれか1つ2つ取れてればプラスで終わっていたのも事実ではあるんですよね。
2.1/19・20でオールイン負け続け-5,070ドル
グラフで見ると毎日負け続けているように見えますが、実際は1/19・20で5,000ドル以上負けてラスト2日で2000ドル負けて残りの日でトントンという実態があります。
1/19と20は遠征4日目・5日目で、PLOと上述した5カードPLOをメインで打ちました。
まだ遠征の前半のため資金管理も兼ねてテーブルで許させるミニマムバイインの300ドルでスタートし、積極的にオールインしてダブルアップ以上したら普通にポーカー開始、飛んだらリバイ……という戦略でスタートしていました。
基本的に1~4回目でダブルアップして、ダブルアップしてからはそこを原点に行ったり来たり、たまにいくら持ってても全弾入る、けど0になっても収支は60BB分のマイナス……という感じで大きく負けるようなことは少ない打ち方になります。
が、この2日間は初回のダブルアップが全然来ず、来ても即そのダブルアップした分がオールインで負ける散々な内容でした。
2日でオールイン3勝19敗。
16負け越し!
勿論ノールックで入れているわけではなくAAxyでプリフロから全弾入ることもあれば、KKトップセットでフロップオールインしてフラドロに引かれることもあれば、ナッツストレートでターンオールインして相手にリドロー引かれることもあれば……と、トータルのエクイティ的にはプラスになるようなオールインで9時間22戦16負け越し。
8連続オールイン負けまでは記憶に新しい(2022年メルボルン)ですが、それに近い日が続けてくるんだから確率って怖いです。
この5000ドルはぶっちゃけむしろ300ドルスタートにしてたから5000ドルで済んだという類のことですが、他の期間で利益出せてないのが良くないんですよね。
3.ラスト2日でバイイン多めにして-2,350ドル
そんなこんなで4・5日目で大負けするわけですが、その後1週間は耐え忍んでプラマイゼロを推移します。
メンタルは結構(きついなー)と思うくらいにはきつかったですが、プレイには全然影響出なかったのは趣味勢としてはどうなの? と自分で思わなくなかったです。
が、最後の2日間で資金破綻の心配が無くなり、NLHに普段100BBスタートのところ200BBで着席しました。
テーブルも帰宅が近い人が多くディープだったこともありポストフロップでのチェックレイズが非常に多いテーブルでした。
実際にあったハンドがこちら;
2/5NLH
UTG r15
+1僕 KTs♤♤ r45(後ろ305)
ボタン c
BB r90
僕・ボタン c
フロップ
976r 1枚♤
BB b80
僕 r AI260
ボタン d
BB c
BB JJ
ターン
8
―――――
2/5NLH
LJ r20
HJ・ボタン c
BB僕 KK♡♢ r120
LJ d
HJ c(バチバチやりあっている相手)
ボタン d
フロップ
Q64♤♧♤
僕 ✔︎
HJ「オールイン!」 約850
僕 ←コレ
あんま長考しないけど2〜3分悩んで c
ターン
5♧
リバー
T♢
僕 KKショウ
相手 マック
普段だったらプリフロ降りて終わりというようなハンドを3betに回したり、普段はフォールドを選択しがちなポストフロップでレイズしたりとアグレ寄りになっていました。
バランス的にはそれでも悪すぎる程ではなく分散を許容しただけとも言えるのでこの2日間をダメと一蹴することはできないものの、それでも普段やらないバイイン額で普段やらないプレイをするのはどこか精神的にも良くなかったのだと思います。
1週間10日程度であれば負けていてもプレイに影響出なくても2週間続くとプレイに影響が出る……というのは今後覚えておくことにします。
次回遠征予定
そんなこんなでボロボロな2024年滑り出しですが、3/6(現地3/5)からラスベガスに行ってきます。
WSOP期間以外で初のラスベガス2週間と、人生初ロサンゼルス2週間の合計4週間。
このプノンペンでの大敗はいったん忘れて、1BBでもプラスで終えられるように、あわよくば遠征費用も込みでプラスで終えられるように。
そのくらいの気持ちで健康で楽しく過ごせていければと思います。