こんにちは。TOMOです。
マレーシアでゆっくりしつつ、気分が乗ったら他の国へポーカーをしにいく、という自分にとって快適な生活が戻ってきました。
コロナで入国に必要な手続きを調べ、隔離を考えて長めに1ヶ月程滞在にしておき……そんな心配をせずに色んな国へ行ける日常がとても嬉しいです。
8月後半にカンボジアへ1週間、9月頭に台湾へ1週間、そして9月下旬にフィリピンへ1週間と都度マレーシアに戻ってゆっくりする時間を挟みながらポーカー遠征をしてきたので今回はその3遠征について記載していきたいと思います。
カンボジアプノンペン7泊8日旅
まず初めはカンボジアの首都プノンペンへの旅となります。
今回プノンペンには友人と一緒に行き、現地で働く日本人の方と会ったり、マレーシアから同タイミングで別の友人が来たり、バンでちょっとした市内視察をしたり……とポーカー一本の遠征ではありませんでした。
プノンペンは今年2回目で、前回は3月のWPT期間に来ています。
【ポーカー】プノンペンキャッシュ修行旅202303
この旅はポーカーメインにしつつも、1日一回は誰かと食事をするという自分としては今まであまりないスタイルでした。
現地に住んでいる方やプノンペンに何度も来ている方のおすすめのレストランに行き、かなり美味しい満足した食事もしています。
ただし全然食事の写真を撮らないので、奇跡的に撮っていた2枚をそれっぽく載せておきます。
カンボジアは19世紀にフランスの植民地時代があり、現在は中華の力がかなり強い国です。
フランスも中国も世界的に料理が美味しい国として知られており、この2つの文化が入り込んだ影響か、カンボジアはどこのレストランも味が良く、そして物価は程々という舌鼓を打つには良い国ですね。
とはいえ僕は結局ポーカーを目的に行ったので毎日プノンペン唯一のカジノであるナガワールドでポーカーをしていました。
その結果がこちらです;
ま、マイナス!
2020年1月にマニラでキャッシュゲーム修行旅を始めてから、202003プノンペン、コロナを挟んで202203オーストラリア(メルボルン・シドニー)、202206ラスベガス、202209マニラ、202211マニラ、202302オーストラリア(パース・ゴールドコースト)、202303プノンペン、202303マニラ、202306ラスベガス……と10回とも経費負けはあれどキャッシュ収支はプラスで済んでいたものの、ついにマイナスフィニッシュが来てしまいました。
冷静に考えれば、PLO50時間で800BBと考えれば大したことないですね。
今までの旅も1週間単位ならマイナスになっていることは何度かありますし、1週間での遠征ならこんなこともあるでしょうといった気持ちです。
それよりも、2~4卓程度しか立っていないと思っていたプノンペンのナガワールドカジノで夕方以降は8~10卓を土日平日関係なく立っていた事実、そしてホールデムだけでなくPLOまで毎日立つ事実を知れた喜びの方が大きかったです。
マレーシアのクアラルンプールからだとプノンペンは飛行機で2時間程度のため、日本から韓国に行く感覚でサクッと行って卓の多い環境でポーカーをする選択肢ができたのはマレーシア在住の身としては非常に嬉しい限りです。
今まではサクッと行くにはマニラが一番の候補でしたが、プノンペンに行く回数が今後増えそうです。
飛行機往復+宿1週間が300ドル程度でご飯も美味しい国なので、本当にここでウェイティングの心配が全然ないのは嬉しい限りです。
ちなみに来年1月にWPTプノンペンがまた開催されるので、すでに行くつもりでカレンダーに予定を入れています。
マイナスで終わったことの反省はプレイ中・プレイ後宿で・旅終了後家でハンド振り返りをしていますが、
こういった形で、スタックが深くなった時にコミットしている大きいポットをことごとく落としていったことが要因、という結論となっています。
PLOは分散が大きいと言われますが、おとなしめのテーブルではポットコントロールしつつターン・リバーで大きくバリューを打ちつつ、オッズの合うブラフをたまに混ぜるだけで1日単位でも安定してプラスにできることもあります。
ただ、プノンペンはお金を持っててアクション好きな中華系が多く、リスクを取って対抗しないといけないシチュエーションや、全部入れきるしか選択肢がないシチュエーションが多々あり、勝負どころの400BBポット・500BBポットを落としつ続ける……という有様でした。
昨年オーストラリアでエニハンポットメンズ相手にプリフロオールイン7連敗したこともまだ記憶に鮮明に残っていますが、1つ大きなポットを取っていれば収支がマイナスからプラマイゼロ、もう1つ取っていれば500BBのプラス、となるのがアクションの激しいテーブルですね。
実際、1つ目のハンドで記載した韓国人は1/3で2時間程で3,000ドル程度プラスになっている瞬間もありました。そして数時間で半減してました。
いやーホント、ポーカーって恐ろしいですね。
台湾プノンペン7泊8日旅
サクッと概要だけ3遠征について書いていくつもりが、カンボジア遠征についてだけで結構な長さになってしまいました。
台湾はサクッとまとめます。
今回の台湾は、ASPT台湾というトーナメントを目的に行きました。
余語葦織プロがTD(トーナメントデザイナー。ディレクターかと思ってたらPRIMESでデザイナーになってた)を務め、今年1月に韓国で1回目が開催されて間の空いた2回目でした。
木原さんやじぇいそるさんも広告塔(正式にはエクゼクティブディレクターとオーガナイザー)に立っているので、新興の大会ですが知名度はかなり高いかと思います。
1回目の発表がされた時、余語さん監修のストラクチャーならまず間違いなくプレイヤー目線で楽しいと確信できたので行きたかったのですが、「1月の韓国開催」と聞き(風邪引きに行くようなものじゃん……)と断念しました。
そのため第二回はまだかまだかとずっと待っていたのですが、ようやく台湾での開催が発表されたのですぐに行くことを決めました。
今回のASPTの特徴として、テキサスホールデム以外の種目が盛りだくさん、毎日平均8~10個程度のトーナメントが開催……と、かなりプレイヤー目線で柔軟に出るトーナメントを選べるスタイルでした。
1発目はNLHとPLOのミックストーナメントに出場して29エントリーで5位。
インマネ5位からのミニマネインマネフィニッシュスタート。
2発目はRazz。15エントリーの3位からインマネ。
インマネも優勝も狙える位置から5位フィニッシュ。
3発目がBig Bet Mix。
その名の通りNLH、PLO、PLOハイロー、2-7シングルドローとポットの膨らむ4種目のミックスゲーム。
僕がトナメ開始時間ギリギリにエントリーしたら1番目で、木原さん・余語さん等から「「誰も参加しないのかと思ったら! この競技エントリーしてくれるのは嬉しい」」と謎の褒め言葉を貰いました。
結果は早めの飛び。
引けず引けず。ブラフが通るか捕まるかの楽しい1日。
4発目がPLO。
DAY1通過してDAY2で左に木原さん。
僕AQQJss、木原さんAK87dsの3betポットを落としたのが大きく早々に飛び。
メモってないですが記憶ベース
プリフロ
僕ボタン 2.5BBオープン
木原さんSB ポットレイズ
僕コール
フロップ
AKQ r
木原さん 約33%ベット
僕コール
ターン
T ◇2枚目
木原さん チェック
僕 約33%ベット
木原さん コール
リバー
5あたりの◇
チェックチェック
木原さん AKスート+8◇7◇
負け
プリフロで突っ込んでも良いし、
フロップレイズ返しても良いし、
ターンで大きく打っても良いし、
リバーでブラフに変えても良いし……
vsトッププロということでかなり難しい選択の連続でしたが、PLOである以上ストレート+(相手に見えにくい)セットのターンで欲をかいて小さめに打ったのが裏目になりました。
この後ショートになってからかなり衝撃的なハンドが卓で繰り広げられており、日本のトッププロ・オーストラリアのトッププロ・台湾のトッププロ達の織りなすアクションは見ているだけでも面白かったです。
日本人みんな「出るだけ期待値マイナスだろ」と言ってましたが、皆がそんなこと言ってたらトナメなんて参加者1人になっちゃいますし、予算の範囲ならメンツは気にしないスタイルです。
5発目もPLO。
序盤のリバーで「ブラフしてください」と言わんばかりのカードが出たからオールインブラフしたら相手が悶絶しながらコールしてきてかなり早々に飛び。
QJ34 ボードのリバーA。自分はフラドロと下のストレートドローが滑ったもののこのAで打たない理由はないと入れたらQQxyに捕まりました🤔
6発目(ラスト)はNLH。
5発目のPLOと同日で出る気がなかったもののタイミングが良かったのでラスト一本勝負。
JJで3betオールインしたらKQoにコールされてあっさりK出て飛び。
ということで、1発目でインマネしたのもほんの束の間、結局1/6 インマネ、トータル収支大赤字フィニッシュでした。
キャッシュやらずにトーナメント出たのは2020年以来になるんですかね。
手元にあった台湾元を使い切るつもりで3年ぶりのトナメ遠征に出ましたが、インマネ分微妙に残ったので来年もまたあると噂のASPTまでにミックスゲーム勉強していこうと思います。
ちなみに台湾での食事はセブンイレブン・ファミマ・スーパーをフル活用し、コンビニ弁当+サラダ・フルーツ+デザート(ヨーグルト・杏仁豆腐・ゼリー・プリン)を基本にしていました。
日本のコンビニもそうですが、台湾のコンビニ弁当は安くて美味しいので、たまに外食しつつも1週間程度ならコンビニだけでも満足できる食生活ができます。
フィリピンマニラ7泊9日旅
最後はマニラ旅です。
マレーシアから日本に一時帰国する際の中継地点としてとてもちょうどよいので、今回はスーパーシリーズマニラというトーナメントと被っていることもありキャッシュもやりつつトナメにも出つつ、という旅にしました。
カンボジアでキャッシュマイナス、台湾でトナメマイナス、と来ている流れなのでそろそろプラスにしたいなーという感覚がありました。
そんなも杞憂に終わり、結果は以下の通りプラスで終えられました。
基本は50/100か100/100を打っていましたが、一度オカダマニラのウェイティングが凄かった時に25/50,50/100,100/200の3つにウェイティングを入れ、一番最初に呼ばれた100/200で打ったら上振れてくれたのが全体の収支を支えてくれています。
トーナメントは3つ出て3つとも良いところ無く即死という惨敗でした。
とりあえずキャッシュのプラス分で出れたので良しとします。
それにしてもキャッシュもトナメも、リゾワもオカダも、どこに行っても日本人が本当に多いです。
キャッシュにおいてはどのテーブルでも3~6人が日本人という有様でした。
日本人との同卓を嫌がる日本人は多いですが、僕は正直気にしない方とはいえ、さすがに毎回毎回だと分からないでもなかったです。
以下余談です。
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日本語で知人友人と会話しているのが聞こえてしまうことが多々ありますが、皆が皆勝てる前提でマニラに来ていることが伝わってくる内容が多く凄いなーと思います。
勿論プロの方や歴の長い方が経験を元に勝てる前提なのは当然ですが、普段アミューズやオンラインで打っている会社員や学生が連休の合間に来て、「めっちゃバッドビート食らってる」「最悪なの起き続けてる」「あの人がやばい。82sにフラッシュ作られた」等など……そんな会話をテーブルのあちこちでされています。
僕が初めてキャッシュゲームに挑戦した際もかなり四苦八苦しましたが、(勝てるかどうか分からないけど実力試しに行ってみよう)という気持ちでした。
その時のこともブログに残っていますが、「150時間以上打ってどのくらいの結果になるのかを確かめるための旅」と位置づけています。
【ポーカー】マニラキャッシュ修行旅 1-3日目【海外遠征】
(ちなみに全6記事になります)
最後のまとめ記事では、13日間でプレイした770ハンドを手動で集計して自分の思考とウィークを自分なりに分析しています。
【ポーカー】マニラキャッシュ修行旅 データまとめ【海外遠征】
僕がトナメメインからキャッシュメインに切り替えて大きな損失無くここまでこれているのは自分の思考の甘さや感覚と実態の乖離を客観的に振り返れたことが大きいと思っているので、ここまでやらなくても日本語の分かる人の多い場所で他人のプレイ批判をしている時間があったら多少は振り返りをしていくと良いんじゃないかなーなんて思います。
(余談終わり)
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まとめ
そんなこんなで、1週間ポーカー遠征×3の振り返りでした。
今まではキャッシュに行くたび”修行旅”と名付けていましたが、久しぶりにトナメ遠征をしてそろそろキャッシュメインが板についてき(てしまっ)たことを自覚したので今後は普通に「遠征」「旅」といった言い方にしようかなと思いました。
また、今回の3つの旅で色んな人の話を聞く機会があり、それぞれが色んなポーカーと人生の向き合い方をしていることを改めて感じました。
ポーカーの裾野が広がっていくことでトップ層の人達が情報を発信するインセンティブが高くなっていき、より洗練された情報も出回っていくように予想しています。
僕は界隈の隅っこでポーカーを楽しむ1プレイヤーでいることが心地よいので、今のところは気分が乗ったら海外行ってポーカーして、気分が乗ったら(正しいとか有意義とかは気にせず)ブログ書いてというスタイルを今後も続けていきたいと思います。
いやほんとアミューズメントカジノ作ったりポーカールームの運営に回ったり動画撮って編集したり……バイタリティ高すぎますって。