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でも触れましたが、私はDAY1が2つある場合、なるべく後半のモノに出るようにしています。
前半の方が激しめにやりやすく、後半の方が無茶なプレイが少なめになりがちなためです。
ただ、今回のチャンピオンシップはサテライト通過による出場のため、2日あるうちの前半で出場しないといけないルールとなっていました。
久しぶりのDAY1A。
荒れるプレイをうまくチャンスとして捉えられるか、あるいはバッドビートを食らうのか。
最初の大きな勝負がカギになると思いながら着席しました。
無茶しない、無理しない。
そんなことを考えていると、初手でぶつかる二人がいました。
トップヒット VS 55セット
50,000点スタートのブラインド100/200/アンティなし。
このレベル1で10,000点が移動する波乱の幕開けを眺めてました。
これだからDAY1Aは……と冷や冷やし始めた2回目のブラインド。
10,000点削った人がボタンでオープン。
僕のポジションはSB、ハンドを見るとJJ。
定石としては3ベットですが、AT・A9sあたりでも4ベットが返ってきそうな流れ、
かつフロップ以降もトリプルバレルが入ると予想してコール止めに留めました。
BBが降りてヘッズアップ。
100/200
ボタン r600(ルーズアグレ、降りない)
僕SB JJ c
僕SB JJ c
ヘッズアップ
フロップ
J♧5♧7♡
J♧5♧7♡
一発ツモ!
現状ナッツ!
ボタン b900
僕SB r2500
ボタン rr約10000(5kチップ2枚。もしかしたら違う額かも)
僕SB r2500
ボタン rr約10000(5kチップ2枚。もしかしたら違う額かも)
セットに負けて大きく削っている相手ということもあり、
熱くなっている状況。
ボタンのオープンということもあり、
考えられるハンドは以下のように無数にあると考えました。
◆ドロー系
・強い2オーバー:AK、AQ、KQ
・フラドロ:A♧2♧、K♧T♧、4♧3♧等
・オープンエンド/ダブルガット:64、86、T9
・上記掛け合わせ:A♧K♧、6♧4♧等
◆現状勝ってると錯覚系
・トップヒット:AJ、JT
・2ペア:J5、J7、57
・セット:77、55
◆GTOに近いリリレイズする系
・ワンヒットフラドロ:A♧5♧、6♧5♧
・エアー(何もなし)
・A6、QT、22等
どのパターンであっても現状ナッツかつフェイバリットである、
更に相手頭に血上っているっぽいし、エアー以外ならコール貰えそう、
これで負けても仕方ないと割り切れるハンドとボード、
これで勝てば後々凄い楽にプレイができる。
ここまで考えて、以下の流れとなりました。
僕SB AI 49000
ボタンc (計40,000程度)
ボタン AQ♧♧ ←2オーバーフラドロ。考えられる中では嫌な方。
ターンでペアボードになり勝ち確定
これで僕のスタックは開始15分にして50k→91kとなりました。
感覚ではありますが、APTのメイン・チャンピオンシップはDAY1の通過アベが
開始スタックの倍弱程度です。
このスタックをあと8時間維持すればアベレージスタックを持ってDAY2に行ける、そのくらい大きい勝負でした。
その後、
・5wayをオリジナル以外降りたので66ド滑りもセット主張でポット獲得
・99セット
・56sでフラッシュ完成
・QQ、JJでKハイボードポット獲得
等があり、開始4時間で150,000点突破。
更にUTG1300のオープンに3人コールが入った中、BBが7700へレイズ、
僕BBのスタックを見て70,000のレイズ。
QQやAKが潜っている可能性と、BBがAKやKKである可能性を考えると意外とコールを貰えるんじゃないかと考えての無茶苦茶なプレイです。
BB以外全員降りて、BBが「そんなに強いのかよ」と顔をしかめながら渋コー。
僕AAショウして、BBはKKをショウ。
何事も起こらずAA>KKで20万点を越しました。
そこからは大きなぶつかり合いはなく、少しずつチップを増やしてDAY1が終了。
初期スタック50,000点に対して、僕のスタック256,000点。
DAY1A・B全体で3位のスタックでDAY2への通過となりました。
ちなみに、オマハで優勝していたアンノウンプレイヤーと、フィリピンNo.1プレイヤーが同卓していました。
アンノウンプレイヤーは20BBオープンや、4BBオープンに対して100BB超えのオールイン要求等、かなり無茶苦茶なプレイをする方で、彼がセカンドチップリ、フィリピンNo.1プレイヤーがサードチップリの瞬間がありました。
この二人がぶつかり、AQsでサードチップリが4ベットAI。
セカンドチップリが悩んでQQでコール。
結果、
AQs<QQ
で300k超え。
で300k超え。
僕がテーブルチップリから陥落した瞬間です。
この時、僕はサードチップリを「上手いタイトプレイヤー」くらいの認識しかなかったものの、後々同卓するプレイヤーを確認していくとフィリピンNo.1プレイヤーと気づきました。
結果QQに振り込んでいましたが、無茶苦茶なプレイするカバーされている相手にAQsで全弾突っ込むことはなかなかできることではないので、自分のリーディングを信じる力と、実行できる度胸。
リーディングやプレイのうまさだけでなく、こういったモノもあるからこそ結果がついてくるんだなと感じることができる良い時間でした。
とにもかくにも、終始良い感じで、インマネアベ500,000に対して既に半分のスタックを確保。
順位的にもインマネどころか優勝も目指せる位置でのDAY1通過。
明日もこの調子で頑張ろうとこの日は良い気分で眠りにつくことができました。