こんにちは。TOMOです。
久しぶりに個別ハンド分析です。
暇つぶしにFansPoker(ファンズポーカー)で無料トーナメントに出ることがあり、
最近は同居人Nとリビングで一緒に打つことが多くなっています。
そこで「QQで4betして5betオールインきて死にそう」とか
「フロップ一発下ストレート引いたけど上ストレートいそうな雰囲気」とか
グダグダしゃべりながらプレイしています。
その話の中では真面目に「CSI考えたらそこはオールイン以外ありえない」とか
「そのボードでそのハンドで降りる理由ってなんですか?」とか
「意味不明なコールに見えるかもしれないですけど、相手のコンボを洗い出すと
オッズ的にコールになる」とか
そんな話もしています。
Nは慎重なスタイルで、レイズした方が良いと分かっててもコールも混ぜるタイプ、
僕はアグレに行く数学的な理由があれば3bet・4betもライトにしてしまうタイプ
と正反対に近いプレイスタイルになります。
そのため意見がかみ合わずに終わることもあるのですが、
大抵は結論が出て終わるものの、今日は(あれ? どっちが正しいんだ?)
と分からないまま終わったプレイがあったので久々にSnowie先生に聞いてみました。
そのハンドがこちら。
—–
6-max 25-50
プリフロップ
UTG(LJ) r150(計5,000)
CO僕 AK♤♤ rr420(計5,200)
SB c(計4,800)
UTG c
フロップ
K♧5♧5♢
SB、UTG ✓
CO b440
SB c
UTG d
ターン
8♤
SB ✓
CO b547
SB c
リバー
8♡
SB b821(計3,392)
CO rAI3,792
SB c
CO AKsショウ
SB K5oショウ
—–
このハンド、ちょうど友人Nと同卓していたので以下のような会話になりました。
N「コール止めでよくない?」
僕「相手がまともならレンジに5や8の1枚持ちは無いから、
セットケアよりKからバリュー取る方を選んだだけで普通のプレイ」
N「そのレイズされたら負けてるハンドしか出てこないんじゃない?」
僕「2betに3betが入ってるポットで、65sや87sは普通は無いですから。
ファンズで下手な人多いからKQ~KTはわりとあるし、
99~QQもあり得る上にコール貰えることは結構ありますし」
N「うーん、そうかなー」
僕「まーそもそもK5なんかでこのポット参加する人だからなんとも言えないですが。
一方で、多分この人ならK4持ちだったらリバーコール貰えそうです」
N「うーん。。」
僕「うーん。。実際のところどうだろうか。。」
本来(Snowieが相手)であればSBのレンジにK持ちはAKしか入らない上に、
55も88すらレンジに入らず。
なので、そもそもフロップ何でコールしてるんだ?TT? JJ?という話になります。
仮にKQ~KT降りれない人だったとして、リバードンクのレンジに入るのか?
という疑問も。
とにかくわけのわからない一戦でした。
オンラインでもリアルでもよくあることではありますし、本来切り替えて終わりですが、
せっかくなのでSnowie先生を活用して検証してみます。
BB目線で一つひとつ見ていきます。
◇BB(TT)目線でのアクション◇
・プリフロ LJのオープンに対して3bet ←適切
AKsで3betしました。適切です。
当たり前過ぎるので割愛します。
・3way フロップ Kハイボードで1/3CB ←適切
プリフロップは3betにSB・LJがコール。
3wayになってフロップKハイの5ペアボード。
CB打って終わりかなと思いつつポットの1/3をベット。
先生は適切の評価です。
・SBとヘッズになり、ターンラグっぽい8に1/4 CB ←適切
フロップはLJが降りてSBとヘッズになりました。
ターンはフラッシュの完成するカードではなく、ラグっぽい8。
SBのチェックにポット1/4のダブルバレルを打ち込み、
先生も適切と評価しています。
・リバー K5588と1枚フルハウスボードで相手のドンクにレイズAI ←不適切
リバーまで見てSBからポット1/4のドンクを受けました。
僕はここでKヒット強キッカーから最大バリューを取るためにレイズオールインを選択。
先生は0.4BB程コールの方がEVが高いとの判断で、わずかに不適切と評価。
ということはコール止めが正解だったのか? というとそうでもありません。
自分のレイズAIにコールできるハンドを確認すると、
「プレイヤーと同じようにプレイできるハンドがありません」
とエラーが表示されました。
色々考えてきましたが、SB目線で
プリフロップ コール
→フロップ チェックコール
→ターン チェックコール
→リバー ベットコール
できるハンドが無いようです。
正確には一つひとつ見ていくと、
プリフロ25%レイズを選択するプレイヤーの場合AKoのみ残っていました。
そのAKoは、リバーでドンクしてレイズAI要求が返ってきた場合
49%の割合でフォールドが正解になっています。
まとめると、CO目線では、相手がSnowieの場合リバーは
・負けているハンドは無い;
SBに5ヒット・8ヒット・55・88のレンジは無い
・勝っているハンドでリバーコール貰えるハンドは無い;
KQ等はレンジに無い、JJはリバーレイズにダウン。更にドンクしない
・チョップハンドは存在し、リバーレイズAIで降ろせる可能性が半分ある
といった結論になります。
そのため、「バリューターゲット」「ブラフターゲット」の基本的な考え方に当てはまると
リバーのレイズAIは「チョップのAKを降ろすために有効」と考えられます。
では実践だとどうなの? と考えていくと、結局
・相手のレンジの中に自分より強いハンドが幾つあるのか?
・相手のレンジかつ自分より弱いハンドでリバーコールするハンドは幾つくつあるのか?
を数えていって判断するほかないかなと思います。
今回の場合、僕は
・相手のレンジの中に自分より強いハンドが幾つ?→0
・相手のレンジかつ自分より弱いハンドでリバーコールするハンドは幾つ?→24(KT~KQ)
とリーディングし、友人Nは
・相手のレンジの中に自分より強いハンドが幾つ?→分からないがある
・相手のレンジかつ自分より弱いハンドでリバーコールするハンドは幾つ?→存在するが少ない
と考え、前提が違う中そのすり合わせの仕様がないシチュとボードでした。
「コンボ数で考えていかないと強くならない」とは僕がポーカーを教える際に伝える言葉の一つですが、
ふわっとした相手に対してリスク軽減をするためには、ふわっとリーディングするのも有効かもしれません。