こんにちは。TOMOです。
今日も今日とてSnowie先生とマンツーマンレッスンに励む日々です。
今日は400ハンドを目標に進めていたところ330ハンド目あたりでフリーズ。
Snowieアプリが落ちてデータも落ちる。
こまめに保存する癖をつけていなかった大学時代、
レポート作成中にワードが落ちてデータが消えている……
あの気持ちを久々に思い出しました。
そんな悲劇にもめげず、昨夜寝る前の150ハンドと合わせて計600ハンド進行。
さて、本題の個別ハンド分析です。
—–
◆実際のハンド◆
100/200
ES 26,755
UTG r400
+1僕QQ rr950
UTG c
フロップ
K♢8♡4♡
UTG ✓
+1 ✓
ターン
9♧
UTG b550
+1 c
リバー
Q♡
UTG b830
+1 r3,310
UTG c
+1 QQショウ
UTG J♧T♧ショウ ←勝ち
—–
UTG+1目線で一つひとつ見ていきます。
◇UTG+1(QQ)目線でのアクション◇
・プリフロ QQで1/2ポットのスリーベット ←適切
UTGがオープンしているとはいえ、ハンドは3番目に強いQQ。
3ベットを返すことは当然として、問題はレイズ額。
ライブでは「相手のベット額×3」を基準にして相手によって上下させるので
このSnowieへのレイズ額の調整に最初は苦戦していましたが、
最近は「後ろの人数も多いし大きくは打てない。
でも小さく3ベットしてライト4ベットに対してフォールドしたくない」
といった思考ができるようになり、何事もなく0.5ポットを選択できました。
UTGのチェックに対して、相手のK持ちはAKくらいしかないとはいえ、
こちらもチェックで返します。
・ターン UTGの1/4ベットにコール ←適切
ターンのカードは9、マークは♧。
このボードでUTGがポットの1/4ベット。
想定するQQが負けているハンド
・AK 12通り
・KQs 2通り
・KJs 3通り
・KTs 3通り
・88 3通り
・99 3通り
・KK 3通り
計 29通り
想定するQQが勝っているハンド
・JTs 4通り
・A9s 3通り
・TT 6通り
・JJ 6通り
・A♡T♡~A♡Q♡ 3通り
・QJs 2通り
・QTs 2通り
計 26通り
凄く微妙!
セミブラフハンド以外は1/4ベットがちょうど良さそうですし、
勝っている可能性・負けている可能性高いのは明らかにこっち……
という判断は簡単にはつきそうにありません。
「ドロー系のハンドにはポットの1/4なんかでリバーを見せてあげたくない」
「でもK持ちやセット相手にそれ以上振り込むのも馬鹿らしい」
「ブラフに回す程QQは弱くない」
このあたりのことを考えると、コール以外とくに選択肢が無いのでコールし
先生もそれで正しいと〇をくれました。
・リバーQの♡3枚目、相手が1/4ベットにリレイズ ←不適切
リバーカードはQ!
ただし、3枚目の♡!
これでターンで想定していた勝敗が、以下のようにガラッと変わりました。
想定するQQが負けているハンド
・A♡K♡ 1通り
・K♡J♡ 1通り
・K♡T♡ 3通り
・KK 3通り
・JTs 4通り
・A♡9♡ 1通り
・A♡T♡・A♡J♡ 2通り
計 15通り
想定するQQが勝っているハンド
・AK(♡♡以外) 11通り
・KJ(♡♡以外) 2通り
・KTs(♡♡以外) 2通り
・88 3通り
・99 3通り
・A9s(♡♡以外) 2通り
・TT 6通り
・JJ 6通り
・QJs 1通り
・QTs 1通り
計37通り
ターンと変わって圧倒的QQ有利!
「今こそシンバリューを取りに行くべきなんじゃないか!?」
と考えて、勇気を振り絞りレイズを返しました。
※シンバリュー:勝ってるか負けてるか微妙なハンドでするバリューベット
が、Snowie先生「ベット、ダメ! 絶対!」
ここはシンバリューを取りに行くべき時ではないようです。
ちなみに、1/4ポットレイズなら正当化されているので、正確には
Snowie先生「1/2ベット、ダメ! 絶対!」
が正解になります。
勿論
「勝ってるか負けてるか分からない中、自分がラストアクション。
相手が安いベットで済ませてくれてるんだからコールで止めようよ」
というコール派の理論も分かりますが、
ライブやトナメで結果を出している方々の
「ここは負けてることもあるけどシンバリューを取りに行くべきと判断した」
という言葉は無視できないと思って僕は状況に応じて結構打ちます。
が、ここはやらかしてしまったようです。。
コンボ数で考えるとレイズしたくなってしまいますが、
「ここは打たない」という暗記ではなく、数字でしっかり納得してみたいと思います。
想定するQQが負けているハンドのリバー1/4ベット頻度
・A♡K♡ 1通り:0%
・K♡J♡ 1通り:3%
・K♡T♡ 3通り:3%
・KK 3通り:55%
・J♡T♡ 3通り:28%
・JTs(♡♡以外)1通り:20%
・A♡9♡ 1通り:0%
・A♡T♡・A♡J♡ 2通り:0%
計 15通り
想定するQQが勝っているハンドのリバー1/4ベット頻度
・AK(♡♡以外) 11通り:5%
・KJ(♡♡以外) 2通り:3%
・KTs(♡♡以外) 2通り:0%
・88 3通り:69%
・99 3通り:75%
・A9s(♡♡以外) 2通り:30%
・TT 6通り:10%
・JJ 6通り:14%
・QJs 1通り:4%
・QTs 1通り:4%
計37通り
文書で書いても意味が無かったのでエクセルにまとめたものがこちら↓
UTGが勝ち:UTGが負けの比率=2.81:7.05なので、
UTGのリバーベットに直面したQQ目線ではだいたい10回に7回は勝っているといえます。
ならレイズが正当化されるのでは?と一瞬Snowie先生を疑ったものの、
重要なのは「レイズした後にコールしてくれるハンドの集合」。
言い換えると「シンバリューのターゲットがどれだけコールしてくれるのか」です。
以下の表において、+1のレイズに対し色をつけたハンドでUTGはコール(またはレイズ)をします。
まとめてみると、UTGにとっては判断がメッチャ簡単!
・セット、フラッシュ(Jハイ~Kハイ)、上ストレートでのみコール
・ナッツでレイズ
・それ以外は降りる
のルールでOKのイージーゲームです。
組み合わせ数でいうと、
UTGが勝っているコンボ数:UTGが負けているコンボ数=15:6
レイズしたところで、全然バリューになっていないことが分かりました。
「相手のベットには勝っている可能性が高い! だからレイズ」
ではなく、
「レイズのバリューターゲットが少ない!
けど勝っている可能性は非常に高い! だからコール」
まで思考を辿り着かせないといけないようです。
(エクセル抜きで。。)
さて、ここからは余談です。
ここまで考えていくと、QQでのレイズはかなり悪手
と思わなくはないですが、ここでもさすがSnowie先生。
コールのEV:15.86に対して、1/2ポットレイズのEV:15.76
と意外と差がありません。
どういうことでしょうか?
UTG目線では、「+1のレイズはQQセットよりも強いハンド」のはずなので、
JTsや88でのコールは明らかにブラフキャッチのハンドです。
つまり、+1がQQセットのような強いハンドではなく
TT等のKヒット・Qヒットに負けているこのボードではかなり弱いハンド
でしっかりブラフをすると言えます。
※調べてみたらやはりそうでした↓
このあたりのバランスも込めて、
QQセットですら「ブラフなのかそうでないのか分からない」マージナルなハンド。
だけどギリギリベットが正当化されないハンドの集合でUTGはコールする
ようになっていると言えます。
1ハンド1ハンドのポット獲得を目指すのではなく、
長期的に搾取されないプレイの集合体という特徴が良く分かる点かなと寒気がします。