お久しぶりです。TOMOです。
2年ぶりの日常が(アフターコロナの世界が)楽しすぎて、すっかりブログを後回しにしていたらあっという間に前回の投稿から3ヶ月も経ってしまいました。
久しぶりで書きたいこともたくさんありますが、続きものにしていたWSOP期間中のラスベガスキャッシュ修行旅についてが未完成のままだったのでまずは記憶とメモを頼りに当記事でまとめていきます。
具体的には6月3日から7月15日の期間でラスベガスにポーカーをしに行ったことに関するもので
【ポーカー】ラスベガスキャッシュ修行旅 渡米~コロナ感染(1/3)
【ポーカー】ラスベガスキャッシュ修行旅 NLH負け続けてPLO解禁(2/3)
の続きとなります。
人生初ラスベガスがWSOP期間中! ということで勿論トーナメントも出たいとは思っていましたが、飛行機代や宿代もアジア内で完結させるよりも数倍経費がかかってくるのでそれにプラスして分散の激しいトナメで大負けするのは懐的に厳しいものがあります。
そこで自分ルールとして
・ミニメインイベント(参加費1000ドル)は出場する
・それ以外のトナメはキャッシュで勝っていたらその勝ち額から出場する
の2点を事前ルールとして決めていました。
これに加えて普段から決めているルールとして
・最大でも10万円~1000ドル程度のトナメまでしか出場しない
があるので、厳密にはこの3つが守るべき自分ルールとなります。
事前の想定としてはラスベガスに現地入りするのが6月3日、ミニメインイベントが7月1日なので、現地入りの2・3週間で安定して勝っていれば6月中旬からトナメとキャッシュを様子見ながら打てることを理想としていましたが、1週間負けからの10日間コロナで隔離……と最悪のスタートダッシュを切りトナメ参加どころではありませんでした。
一方でPLOを打ち始めたことで良い感じにトータル収支も手元資金も増えていったので、6/30にWSOP1発目としてその調子の良かったPLOのトーナメントに参加しました。
WSOP EV#64 PLO deep(600ドル)に参加
海外トーナメントは数を数えなくなるくらい(100~150程度)出ていますが、WSOPは初めてだったため今までにないくらい緊張しました。
アジアのトナメは100人前後のことが一般的で、多くてもDAY1が4日あってトータルで1000人超える程度です。
一方のWSOPは一つのトーナメントで数1000人集まり、画像にするとこんなです↓
人! 人! 人! ですね!!
ということで良い緊張感を持ちながらもプレイは乱れることないと感じつつプレイを始め……ものの1時間で飛びました!
PLOはホールデム以上に我慢できないプレイをした人・そして単純に運が悪い人が飛ぶゲームです。
テーブルに明らかに前者のブラフを大きく高頻度で打つプレイヤーがいて、数10分でこの人相手にチップを上手く取らないといけないなと考えていました。
そんな矢先にその方とぶつかり、フロップからガンガン打たれて、こちらはそれに耐えられる絶妙なハンドが来たのでひたすらチェックコール。
フロップ:Kトップヒット
→ターン:Kトップヒットかつセカンドナッツフラッシュドロー
→リバー:Kハイフラッシュ(セカンドナッツ)
と、かなり理想的な展開です。
そしてリバーでショウダウンになりますが、相手のハンドは
フロップ:Aハイのみ
→ターン:Aハイかつナッツフラッシュドロー
→リバー:Aハイフラッシュ(ナッツ)
と相手にとって理想的なボードとなっていました。
蓋を開ければリバー時点で
セカンドナッツ vs ナッツ
という最悪の展開です。
PLOはホールデム以上に我慢できないプレイをした人・そして単純に運が悪い人が飛ぶゲーム、前者の方とぶつかって自分は後者だった、ということです。
PLOなのでセカンドナッツでもコールに留めて飛ぶことはありませんでしたが、それでも3発打たれているのでかなりの痛手です。
このハンドで大きく削ったことで、次の勝負手でフロップオールインとなり
セカンドヒットガットフラドロ vs KK(ハイポケ)
で2P以上の役を作れずに早々の敗退となりました。
ちなみに言い訳として残しておくと、僕のハンドはホールデムでいうところのモンスタードローに値します;
まだ開始直後でブラインドも上がっていなかったこともあり僕のスタックもそこそこあったので、本来ならオールインで相手を降ろして終わりになることが多いのですが、コールされて70%を引けない日はトボトボと帰るのみです。
こうして僕の人生初WSOPはあっけなく幕を閉じました。
WSOP EV#66 Mini Main Event(1000ドル)に参加
そんな苦いデビュー戦の翌日、遠征前からこのイベントだけは出ると決めていたミニメインイベントに参加しました。
WSOPはメインイベントが1万ドルで7000~8000人程度参加し優勝が10億円程度になることで有名ですが、このミニメインイベントはメインイベントと同じストラクチャーで、1ブラインドが2時間でなく30分に縮小されているものとなります。
参加費も1000ドルと(比較的)お手頃で、優勝は1億円を超える夢のあるイベント、まさに”ミニ”メインといったトナメです。
余談ですが、僕の知人友人の中にもメインイベントに参加されている方は何人かおり、「TOMOくんも出れば??」「メインイベント一緒に出ようよ」と気さくに誘って下さる方々ばかりです。
残念ながら、そんな「明日新宿の居酒屋で飲み会あるから行こうぜ」のノリで誘われても「オーケー! 行く行く!」と気軽に参加できる金額ではないんですよね。
ポーカー界隈はお金持ちやインフルエンサーが多くて感覚狂いがちですが、1万ドルは普通に日本人の成人が1年暮らせるくらいの大金です。
「リピートアフターミー。”1万ドルは大金です”」
日本語の教師をやることがあったらこの一文を生徒に復唱させたいです。
そんな自分としてはかなりちょうど良かったのがこのミニメインイベントでした。
PLOは1時間で飛んだし、今日は良い方向に運が収束するはず!
と臨んだ自分にとってのメインイベント、結果はDAY1で飛びました。
当時のツイートを振り返ると、相当迷走していることが分かります笑
何やっても上手くいかない!
WSOP期間中のホールデムは本当にそんな記憶でいっぱいです。
そして1000ドルも一夜で無くして良い金額ではないですよね。分かります。
WSOP MIX-HORSEイベント(250ドル)に参加
旅の終わりも残り数日の中、HORSE(MIXゲーム)のトナメに参加しました。
今年のWSOPは何と言っても木原さんが大活躍した年であり、木原さんの主戦場がホールデムではなくMIXゲームであることは先日のクレイジージャーニーで日本中が知ることとなったかと思います。
勿論ラスベガス現地でも木原さんの活躍は日本人の中でかなり注目されていて、ポーカー界隈の隅っこでひっそり生きている自分も例外ではありませんでした。
そこで250ドルというWSOP期間の中ではかなり安めの5種類のMIXゲームトナメが存在することを知り、一夜漬けでルールを覚えて習うより慣れろの精神で参加してみました。
今は割りと普通に打っているPLOも最初はAPT台湾で運営にいるプロの方(Tさん)に開催日の前日にルールと簡易なイメージを教えて貰って勢いで参加してからハマったので、やってみることに価値があると考えての参加です。
WEBサイトや動画で勉強しましたが、負野さんの動画が分かりやすかったので共有しておきます;
ということであまり分からない中参加してみて、3時間程で飛びました。
面白い面白くないといった感想よりも、「よく分からない」が強かったです。
ホールデムもPLOもそうですが、ルールを覚えるのは簡単でもゲームとして理解するのは難しい(というか一生できない)のがポーカーなんですよね。
その後PokerGoというWSOPの動画を配信しているサービス
https://www.pokergo.com/
を契約したくらいには一応興味は持てたので、250ドルの投資にしてはリターンは既に得られた感覚でいます。
(が、正直やるよりも見る方が楽しい気はしています)
WSOP ♯080 Mixed NLH/PLO(600ドル)に参加
最後に、ラスベガスを離れる前々日にホールデムとPLOのMIXゲームに参加してみました。
調子の悪いホールデムと調子の良いPLO、ミックスしたらどっちの効果が発揮されるでしょうか。
結果、ホールデムの勝ち!
AK vs QQのオールインで70BB全部入って普通に負けて飛びました。
参加から飛ぶまで2時間弱。
よくあることで仕方ない伝統の一戦ですが、ラスベガスではホールデムで良いことがなかったことを象徴するラストハンドとなりました。
トナメまとめ
ということで、2022年のWSOPについてはトナメの参加は合計4つ、全てインマネできないどころか全て数時間で飛び、2450ドルが計10時間程で無くなる結果となりました。
トナメなんて6回に1回~10回に1回程度インマネできれば平均程度ではあるので0/4なんて普通の範囲内でしか無いですが、それでも1つ痕跡残して終わりたかったのが本音です。
数多く出て滑って滑って滑り散らかした先に長く走って大勝ちする1つで帳尻を合わせるのがトナメなので本当は予算を気にせず出たいものですが、無理せず堅実にいることが好きなことを長く続けるコツだと思っているので、短い期間で予算を決めたりキャッシュの勝ち分のみで出たりといったこのスタイルは今後も継続する予定です。
旅全体のまとめ
最後に旅全体の総括です。
滞在中は1ドル=133円、滞在前はその時点のレートでの換算になりますが、ざっくり
経費:約5,000ドル(67万円)
キャッシュ:+約10,000ドル(約134万円)
トーナメント:-約2,500ドル(約33万円)
合計:+約2,600ドル(約35万円)
といった結果になりました。
基本1円単位で集計していますが、多少のヌケモレはあるかと思います。
旅を通してプラスにはなっていますが、これはキャッシュで運良く勝てたことだけでなく、他の方と比べて経費が少ないこと・トナメの数を4つに抑えていることに依存しています。
本当に1ヶ月半ほぼ宿とカジノの往復しかせず、ポーカー以外のギャンブルは一切やらず、宿はルームシェアして食事はある程度自炊して。
ポーカー自体もキャッシュはほぼ1/3や2/5(ほぼ最低レート)しか打たずにトナメはキャッシュで運良くプラスになれたらその中で参加する。
そんな生活の元に成り立っているので、もしこの記事に辿り着いて今後ラスベガスに行こうと思っている方がいたら僕のことは参考にせず経費はもっと多めに見積もっておくことをオススメします。
来年もWSOPに参加するかはまだ未定ですが、結局今僕にとって一番楽しいことはポーカーを打つことで、それが良い環境で実現できるのがWSOP期間中のラスベガスであることはほぼ間違いありません。
そのため、(暑くて乾燥していて遠い点がとても嫌ですが)なんだかんだ(暑くて乾燥していて遠いことが嫌だと言いながら)来年も参加しているんじゃないかなと予想しています。
暑くて乾燥していて遠い。
遠いのは良いにしても、暑くて乾燥しているのどうにしかして欲しいです。
コロナに限らず毎年行ったら風邪引く流れになりそうで本当に怖いです。
Thanks!