【マレーシア】2020年5月4日~条件付きで経済活動・社会活動の再開へ【ロックダウン】

wismacentral
こんにちは。TOMOです。

 

マレーシアでは3月18日から都市封鎖(いわゆるロックダウン)が開始され、今なお食料品を販売するスーパーやドラッグストア等以外は休業しており、個人も日常品の買い物以外の外出が基本的に禁止されています。

 

このロックダウンは当初3月末までの2週間と発表され、順次4月14日まで、4月28日まで、そして4月末に「5月12日まで延長」すると伸びて行きました。

 

個人的にはなるべく終息するまで規制は続いて欲しいと思っていましたが、ここにきて本日5月1日(金)の政府発表で、5月4日から多くの経済活動・社会活動が許可されることが発表されました。

 

以下、在マレーシア日本国大使館からのメールを参考に感想を交えてまとめた内容です。
今行っているロックダウンは「活動制限令」(Movement Control Order=MCO)と呼ばれていますが、5月4日からは条件付き活動制限令」(Conditional Movement Control Order=CMCO)と「条件付き」で様々な制限が緩和されるといった意味合いです。

 

活動制限していることが前提で、一部が例外的に認められるということですね。

 

具体的には経済的に一番重要な”企業活動”については政府が定めた規制内容を守ればほぼ全ての業種で営業が認められます。

 

“ほぼ全て”に入らない例外が、映画館,カラオケ,娯楽施設,リフレクソロジー施設,テーマパーク,ラマダンバザールや展示会となります。

 

そもそも日常生活を行うためには必要がなく、人が集まるようにできている施設はNGといったところでしょうか。
更に、雇用主は
 ・時差出勤を奨励し混雑緩和対策をとること
 ・毎日雇用者の検温を実施すること
 ・営業を再開したとしてもできるだけ自宅から仕事をするように促すこと
 ・感染の症状が疑われる場合は早期に受診をさせること
 ・職場の清潔を保ち,一人一人が感染防止策を徹底すること
とかなり厳しいルールが設けられています。
そして企業活動以外についても
 スポーツ:屋内外を問わず身体への接触や感染のリスクを負うスポーツはNG
 宗教活動:モスク等での集団によるお祈り,オープンハウス等の宗教活動はNG
 州をまたぐ移動:旅行はNG。仕事への移動の場合及び実家に取り残され自宅に戻れていない人のみOK
 学校:全ての学校は,大学等の高等教育機関を含めNG(閉鎖を継続)
 公共交通機関の利用:鼻と口が隠れるマスクの着用,手指消毒液の携行を推奨
等、感染リスクが高い行為は基本的に規制が続いています。
象徴すべきは生活する上で必要不可欠であり、一方で三密になりやすいレストラン。
こちらも今は休業を強いられているものの5月4日からは再開がOKとなり、以下すべてを守ることが条件となりました。

 

・経営者はテーブルを少なくとも2メートル離すこと
・顧客の社会的距離の確保
・支払いカウンター前の社会的距離確保(1メール以上)
・手指消毒液の準備
・テーブルの確実な清掃
・従業員のマスク着用の義務づけ
・入店時の顧客の検温,顧客の氏名/電話番号や来店日時の記録
ちなみに僕がロックダウン前によく行っていた食事処の名前をgoogleで検索した時の画像検索結果がこちらです。
wismacentral.JPG

 

ビュッフェ形式で並んで好きな食事を1プレートにとる
→店員に見せて値段を言われてその額を払う
→かなり狭い通路の中置いてある机と椅子に座って食事をする
→食べ終わったらお皿はそのまま置いたまま出ていく
といった感じなので、このルールを順守するとなると、通常の半分どころか10分の1くらいしかお客さんをさばき切れないのでは?と感じています。

 

お店目線では、家賃は開いても閉まってもかかっていくので、元は取れないと言いながらもできる限り回収するために開くことになるのかなと予想しています。

 

一方で僕自身はまだ人が集まる場所に行くことはかなり感染リスクが高いと判断しているので、制限が始まってから2週間は今と同じ生活をしていこうと思っています。

 

ピークで200人を超えていた1日あたりの新規感染者は減ってきたとはいえ今も30~70人程度発生してしまっています。
(30人台の日が増えてきた一方で4月29日は94人と多い日はまだ相当多い)
感染から発症までのタイムラグのある新型コロナウィルスの特徴からすると、無症状患者や軽症の方々が段階的とはいえ一気に社会活動を再開するとなると、この数値が横ばいや右肩下がりになるのは楽観的過ぎるように思えてならないので。
最後になりますが、マレーシアではロックダウン終了後の国境開放は今のところ考えていないようです。

 

国境での制限を強くし、入国者には14日間の隔離を強制することで外部からの感染源を断ち、内部ではリスクを最小限にしつつ万が一クラスターが発生することがあっても感染ルートが追えるようにしておくといった施策になるのでしょう。

 

治療中の人数も減ってきて医療崩壊という最悪のシナリオは防げたので、あとは経済活動ストップと感染リスクのバランスを取りながら共存していく選択(ウィズコロナ)をしたということかと推測しています。
海外には行ける。でも海外に行けば戻ってきた時14日間隔離される。
そうなってくると、もし他国の規制が緩和されて今まで通り行き来のできる世界になったとしても、今後は海外遠征はなかなかできそうにない世界になっていそうです。
世界が平和でありますように!!

 

TOMO@KL

マレーシア首都のクアラルンプール在住。

ポーカーが趣味で1~2ヶ月に1回程度仁川・マニラ・台北・ホーチミン等に海外遠征。
当初はライブトーナメントのみプレイしていたが、現在はキャッシュ・オンライン等形式は問わず幅広くプレイ。

マレーシア在住の方やポーカー好きの方等、積極的にメッセージいただけると嬉しいです。

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